朝、カーテンを開けると目の前に広がる青い水平線。波の音を聞きながらコーヒーを楽しみ、夕暮れには空が真っ赤に染まる様子をリビングから眺める。湘南移住を考える多くの方にとって、「海の見える家」は究極の理想と言えるでしょう。この絶景を手に入れることは、日々のストレスを癒やし、人生を豊かにしてくれる最高の贅沢です。
しかし、プロの視点からあえて厳しいことをお伝えするなら、景色「だけ」で家を選んでしまうのは非常に危険です。海の見える物件は、一般的な住宅地とは比較にならないほど過酷な環境にさらされます。その現実を知らずに購入し、数年後に建物の傷みや維持費の高さに頭を抱える方は少なくありません。
「憧れ」を「後悔」に変えないためには、華やかなイメージの裏側にあるリスクを正しく理解し、それに基づいた対策を講じる必要があります。この記事では、湘南で海の見える家を探す際に、絶対に妥協してはいけない必須条件を解説します。
【目次】
- ■「海の見える家」が直面する、避けて通れない3つの試練
- ■失敗しないための「眺望」と「立地」の見極め方
- ■「絶景」を維持するために必要な住宅性能とメンテナンス
- ■大平工業株式会社が提案する、自然素材でつくる「海と共に生きる家」
- ■まとめ:10年後も「この景色でよかった」と言える家探しを
■「海の見える家」が直面する、避けて通れない3つの試練

オーシャンビューという最高の価値と引き換えに、海の近くの家は常に過酷な環境と戦い続けなければなりません。住み始めてから驚くことのないよう、代表的な3つの試練を挙げておきます。
・金属だけではない、広範囲に及ぶ「塩害」
塩害と言えば「自転車や車が錆びる」ことをイメージしがちですが、実際の影響はそれだけにとどまりません。給湯器やエアコンの室外機、インターホン、さらには建物のサッシや金物類まで、あらゆる金属部分が急速に劣化します。
また、塩分を含んだ風は植物にも影響を与えます。台風や強風の後に庭木が枯れてしまったり、電気設備が絶縁不良を起こしたりと、目に見えない場所でのトラブルも海の近くならではのリスクです。
・台風や強風時の「恐怖」と「汚れ」
海沿いの風は、内陸部とは比較にならないほど強烈です。特に台風の日は、風が直接建物に叩きつけられ、窓ガラスがガタガタと音を立てる恐怖を感じることもあります。
風の強さもさることながら、厄介なのは風が運んでくる「砂」と「塩」です。嵐が去った後の窓ガラスや外壁は真っ白に汚れ、そのまま放置すると塩分が固着してさらに劣化を早めます。家全体をこまめに水洗いする覚悟が欠かせません。
・観光客や視線による「プライバシー侵害」
海が見えるということは、海からも家が見える、あるいは海へ向かう人の動線上に家があるということです。特に観光客が多い湘南エリアでは、バルコニーでくつろいでいる姿を路上から見られたり、視線が気になって結局カーテンを閉め切ってしまう、といった本末転倒な失敗も珍しくありません。
■失敗しないための「眺望」と「立地」の見極め方

「海の見える物件」と一口に言っても、その見え方や立地条件によって暮らし心地は180度変わります。長く住み続けるためにチェックすべきポイントをお伝えします。
・「最前列」が必ずしも最高ではない理由
砂浜の目の前、いわゆる「134号線沿いの最前列」は、確かに遮るもののない大パノラマが魅力です。しかし、そこは最も風の影響を受けやすく、車の排気ガスや騒音にも悩まされやすい場所でもあります。
一方、少し内陸に入った「高台」はどうでしょうか。海までの距離はあっても、標高があることで塩害の影響が和らぎ、静かな環境で遠くまで広がる水平線を眺めることができます。また、高台は津波のリスクを軽減できるメリットもあります。「海までの距離」よりも「標高と視線の抜け方」を重視するのが、プロが教える賢い選び方です。
・「将来の眺望」を保証するものはあるか
今の時点で海が見えていても、目の前の空き地が将来建て替えられ、3階建ての建物が立ったらどうなるでしょうか。せっかく手に入れた眺望が、数年後には隣の家の壁になってしまった、という話は不動産業界では珍しくありません。
土地を購入する際は、将来の眺望遮断リスクを必ず確認する必要があります。道路越しに海が見えるような「永久に建物が立たない場所」があるかどうかも、重要なチェックポイントです。
■「絶景」を維持するために必要な住宅性能とメンテナンス
海の見える家での暮らしを長く楽しむためには、建物の「耐久性」と「維持管理のしやすさ」が何よりも重要です。プロが考える、海沿い住宅に必須のスペックを整理しましょう。
・塩害に打ち勝つ外装材と部材の選択
海風に含まれる塩分は、あらゆる素材を酸化させます。外壁材には、塩害に強く耐久性の高い樹脂サイディングや、最新のフッ素コーティングが施された素材を選ぶ必要があります。
また、見落としがちなのがビス(ネジ)一本の素材選びです。一般的なスチール製はすぐに錆びるため、ステンレス製を使用するのは鉄則です。エアコンの室外機も「耐塩害仕様」のモデルを選び、さらに保護カバーを設置するなどの二重の対策が、将来の余計な出費を抑える鍵となります。
・眺望と断熱を両立させる窓選び
海の景色を最大限に楽しむためには大開口の窓が欠かせませんが、窓が大きくなればなるほど、外気の影響を受けやすくなります。高い断熱性能を持つ「樹脂サッシ」と「複層ガラス」の組み合わせは、快適さと資産価値を維持するために必須の選択です。
■大平工業株式会社が提案する、自然素材でつくる「海と共に生きる家」
「海の見える家」という究極の理想を形にし、それを数十年先まで守り続ける。私たち大平工業株式会社は、藤沢・湘南エリアで57年にわたり、この地の厳しい自然環境と向き合いながら家づくりを続けてきました。
・57年の知見を活かした「耐塩害・高耐久」設計
私たちは、単におしゃれな家をつくるだけではありません。長年の経験に基づき、どの素材が潮風に強く、どの部位が傷みやすいかを熟知しています。耐震等級3の強固な構造に加え、海沿い特有の劣化を防ぐ厳選した素材と施工技術を標準としています。
・自然素材が叶える「呼吸する住まい」
海沿いの高い湿度から住まいを守るため、私たちは無垢材や漆喰などの自然素材を推奨しています。これらの素材は自ら呼吸し、湿気を吸放出することで、夏でもベタつかない快適な室内環境をつくり出します。
・景色を資産に変える「完全自由設計」
海の見える家は、窓の位置一つでその価値が決まります。土地ごとの眺望、風の通り道、光の入り方を綿密に計算し、その場所でしか実現できない間取りをご提案します。費用面でも、自然素材を自由に追加料金なしで選べる「ビュッフェスタイル」のプランをご用意しています。
■まとめ:10年後も「この景色でよかった」と言える家探しを
海の見える家で暮らすことは、多くの人にとって一生の夢でしょう。その夢を最高の形で叶えるためには、美しい景色という「光」だけでなく、厳しい自然環境という「影」の部分にも真摯に向き合う必要があります。
物件の探し方、土地の災害リスク、そして過酷な環境に耐えうる建物の性能。これらすべてを妥協なく追求してこそ、10年後、20年後も満足感が続きます。湘南の地で半世紀以上、お客様の理想を形にしてきた私たち大平工業が、あなたのパートナーとしてその夢を支えます。

